
早稲田大学奨学課に聞いた!受験の前から知っておきたい「奨学金があるから安心して挑戦できる」経済支援制度
- お知らせ
- 2025.07.22
進学への第一歩を踏み出そうとする高校生にとって、学費や生活費などの経済的な不安は大きな壁となることがあります。しかし、早稲田大学では約150種類もの独自奨学金制度を設け、学生の学びを全力でサポートしています。今回は、早稲田大学学生部奨学課の小田さんと齋藤さんにお話を伺い、奨学金制度の実態や進学を考える学生・保護者へのメッセージをお聞きしました。
他大学を圧倒する150種類の給付型奨学金
――早稲田大学の奨学金制度にはどのような特徴がありますか?
小田さん:早稲田大学が独自で設けている奨学金は約150種類あり、私立大学の中でもトップクラスの数です。そして何より大きな特徴は、これらの奨学金がすべて返済不要の給付型だということです。将来、卒業後に返す必要がないので、安心して受給していただけます。

――150種類もあると、学生はどの奨学金に申請すればよいか分からなくなりそうですね。
小田さん:そこで早稲田大学では「奨学金登録」というシステムを採用しています。新入生の場合、入学前の3月に奨学金登録をしていただき、その後、登録者の中から条件に合う奨学金をこちらで選定して採用を決めていきます。学生が個別に奨学金を選ぶのではなく、一括でエントリーしてもらい、こちらでマッチングする仕組みです。
奨学金の内容も多岐にわたります。経済的支援を目的とした「小野梓記念奨学金」や、成績優秀者を対象とした「大隈記念奨学金」、さらには校友や一般篤志家などのご寄付による奨学金まで、本当に様々な種類があります。
時代に合わせた制度改革で支援拡大
――最近、奨学金制度で新しい取り組みはありますか?
小田さん:大きな変化として、2024年度入学者から「めざせ!都の西北奨学金」の申請時の収入要件を800万円未満から1,000万円未満に拡大しました。800万円だと、地方から学生が上京し、一人暮らしをしながら授業料を支払うとなると、なかなか厳しいという声があったためです。

この変更により申請者は1.5〜1.6倍に増えました。また、来年の2026年度入学者からは、これまで対象外だった東京都島しょ部も対象に加えることになりました。島しょ部から通学するのは現実的に難しく、実際に受験生からの相談もあったためです。
――国の制度変更もあったと聞きました。
小田さん:今年から「国による授業支援新制度」の制度変更として、多子世帯の授業料等無償化が始まりました。これに関する問い合わせが今年は非常に多かったですね。1年生から4年生まで全て対象になるため、該当する学生には、大学で設けている申請期間をよく調べ積極的に申請していただきたいと思います。
早期の情報収集と奨学金登録が重要
――奨学金の情報は、どのタイミングで学生に届けたいとお考えですか?
齋藤さん:経済的不安を抱えて進学を迷われている方や保護者の皆様に、進学前のできるだけ早いタイミングでお届けしたいと考えています。経済的不安があると進学をためらってしまいがちですが、その不安を取り除くことで受験に集中できますし、進学後の学生生活にも希望を持っていただけると思います。

――高校生や保護者に多い誤解はありますか?
小田さん:奨学金は大学入学後に申し込むものというイメージを持たれている方が多いのですが、実際は入学前の手続きが重要です。特に早稲田大学の場合、新入生の奨学金登録は3月に行う必要があり、これを知らずに入学後に相談に来る学生もいらっしゃいます。
「めざせ!都の西北奨学金」については、最も早い第1回募集が10月から始まります。第1回で900人、第2回で300人と採用枠に差があるため、できれば第1回での申請をお勧めします。早稲田を受験するかまだ決まっていない段階でも、可能性があるなら申請していただきたいですね。
実体験から語る奨学金制度の価値
――齋藤さんご自身も地方出身とのことですが。
齋藤さん:私自身、地方から東京に出てきました。指定校推薦のお話をいただいた高校3年生の時、家族からは「東京の私立大学は経済的に厳しい」と言われていたんです。3歳下に妹もいて、今後を考えると、簡単には決断できない状況でした。そんな時、最初に見に行ったのが奨学課のウェブサイトでした。
家族会議を開いて、早稲田大学には多くの奨学金制度があり、日本学生支援機構の制度もあることを確認しました。学生寮に関するサポートも充実していることを知り、この計画なら進学できると決断できたんです。両親も進学に関する大学の様々な支援の現状を知ることで進学を後押ししてくれました。

私は学内奨学金ではなく日本学生支援機構の奨学金を4年間受給し、現在返済していますが、そのおかげで希望を持って進学できたので、全くマイナスには思っていません。
住まいと奨学金のセット支援
――WID奨学寮制度など住まいと奨学金の両面で支援する制度についてはどうお考えでしょうか?
小田さん:すごくいい制度だと考えています。地方から進学する学生にとって、住居費用は大きな負担になると思うんですね。奨学金をもらっていても、全額カバーすることは難しいと思うので、住まいと経済的支援の両方をサポートする制度があるのは、学生にとっても安心して進学できるのではないかなと思います。

※WID奨学寮制度:めざせ!都の西北奨学金受給者を対象に、早稲田大学専用国際学生寮WIDの寮費を減額する制度。
詳細はこちら
――齋藤さんも学生寮での生活を経験されたとのことですが。
齋藤さん:私が住んでいた寮は早稲田大学生限定寮で、男女混合寮でした。多キャンパス・多学部の友達ができるということと、寮内で色々イベントがありました。地方から上京してくると、どうしても東京に慣れるのに時間がかかってしまって、孤独になりやすいと思うんですが、そういった心配なく、大学3年生まで住んでいたので、非常に充実した生活を送ることができたと思っています。
完全に1人ずつ個室があり、お風呂もお手洗いも一室に1つずつ設置されていましたので、実質1人暮らしと同じような感じで、個人のスペースは確保できて、プライバシーもあります。それだけだと寂しくなる場合には、食堂に行けば必ず誰かがいるので、励まし合いながらレポートを作成したり、試験勉強をしたりと、仲間たちとのコミュニケーションがありました。寮長・寮母さんもいて、実際に住んでいた時に高熱を出した時なども、ちゃんと病院に付き添ってもらえたりと、そういうサポートがありました。両親も結構安心だったと言っていました。
親子での話し合いが成功のカギ
――奨学金について、親子でどのように向き合うべきでしょうか?
小田さん:家族で家計の収入について話すのは難しいかもしれませんが、奨学金を受けるのは学生本人です。本人が受給し、そのおかげで大学生活を送れているという意識を持つことが重要だと思います。
時々、親御さんが「家計の状況を子どもに知られたくない」と言って、ご自身で申請したいと相談されることがありますが、申請は学生本人が行う必要があります。このような場合、奨学金を受けるチャンスを逃してしまうこともあるので、ある程度は家計状況を学生さんにも伝えていただいた方がよいと思います。

進学を諦めず、前向きにチャレンジを
――最後に、進学を考える学生へのメッセージをお願いします。
小田さん:早稲田大学の学内奨学金は他大学と比べても種類が多く、すべて給付型で返済不要です。経済的な理由で早稲田大学への進学をためらっている方でも、安心して挑戦していただける環境が整っていると思います。ぜひ前向きにチャレンジしてください。
齋藤さん:奨学金制度は、経済的不安で進学を諦めてほしくないという思いから設けられています。制度をしっかりと調べ、早めに情報を収集することで、きっと道は開けると思います。一人でも多くの学生が、安心して学びの場に向かえることを願っています。

【編集部まとめ】早稲田大学奨学金制度の重要ポイント
✓ 申請時期が重要
めざせ!都の西北奨学金は10月開始、奨学金登録は3月
✓ 150種類すべて給付型
返済不要で安心して受給可能
✓ 収入要件が拡大
「めざせ!都の西北奨学金」の収入要件が1000万円未満まで対象に拡大(2024年度より)
✓ 早期の家族会議が大事
親子で経済状況を早めに共有することが成功のカギ
✓ 可能性があるなら申請
早稲田大学進学が未定でもまずは申し込みを
早稲田大学の奨学金制度は、単なる経済支援にとどまらず、学生の夢や可能性を広げるための重要な仕組みです。進学を考える際は、まず奨学金制度について調べ、家族でしっかりと話し合うことから始めてみてはいかがでしょうか。
ご協力いただいたお二人

小田侑奈さん
早稲田大学学生部奨学課
早稲田大学が独自に設置している約150種類の学内奨学金制度を担当。学生の経済支援を通じて、より多くの学生が安心して学べる環境づくりに取り組んでいる。

齋藤明音さん
早稲田大学学生部奨学課
地方出身で、自身も奨学金制度を活用して早稲田大学に進学した経験を持つ。学生寮での生活体験もあり、現在は奨学金制度に関する業務に従事している。
さらに詳しく知りたい方へ
- 早稲田大学 奨学課 ウェブサイト:https://www.waseda.jp/inst/scholarship/
- 奨学寮制度のご案内 – めざせ!都の西北奨学金利用者向け特別制度:https://wasedalife.com/news/p1680/
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